はつかねずみVSどぶねずみの戦いを、ユーモラスに描いた作品です。小学低学年から十分楽しめる童話だ思います。
女の子のはつかねずみミニーが、楽しみにとっておいたりんごが無くなってしまいます。食べた犯人はだれなのか。怒り心頭のミニーは、犯人がどぶねずみに違いないと確信します。恐ろしいどぶねずみの描写もいいのですが、そのネーミングがまた怖い。「むこうきずのイドロクシド」「ひとくいのスパラックス」など、地下鉄に住む小さいはつかねずみたちは、どうやってこのどぶねずみをやっつけるのか。いろんな小道具(人間が地下鉄に落としていったもの)を、上手につかって撃退していく様は痛快です。最後のおちがまた楽しくって、どうぞ手にとってごらんください。