以前から寒くなったら読もうと決めていた絵本でしたが、いざ読んでみると感動して泣きそうになってしまいました。
お姉ちゃんと幼い弟のきょうだいが、お母さんのためにクリスマスプレゼントを買おうと商店街へ出かけました。
でも二人の持っているお金では、プレゼントなんてとても買えません。
そこでお姉ちゃんが思い出したのは、福引の券。
「これならお母さんに、三等のバッグを当ててあげられる!」
喜んで列に並んだのも束の間、持っていたのは補助券で、福引をするためにはあと9枚必要だと知ってがっかりします。
とぼとぼ帰りかけたきょうだいは、その帰り道で赤い福引券が落ちているのを見つけて…?
「いつも自分のことは後回しなお母さんのために、プレゼントを買ってあげよう」
その気持ちだけでも、同じ母親の立場としてはうるっときてしまいますよね。
でもこの絵本の素晴らしいところは、福引券を拾って欲しかった物が当たったというラッキーだけでは終わらないところです。
喉から手が出るほど欲しかった、お母さんへのプレゼント。
でもお姉ちゃんは、正直に告白することを選ぶのです。
そのけがれのないきれいな心が――嘘をつくことは絶対にいけないことだと理解してまっすぐに成長してくれている我が子こそが、お母さんにとっては何よりのプレゼントだったんだろうなと胸が熱くなりました。
どんどん寒くなってくる今の季節に、心がほっこり温かくなるお話はいかがでしょうか。
同じ子供を持つ親として、共感できること間違いなしですよ。