ファージョンの作品と知って読みました。
ユーモアとあたたかさがあって、読み終わるともっと続きが読みたくなる本です。
8才の男の子デリーと80才のおじいさんジムの友情が、その後も続いていると信じさせてくれます。
ジムの船乗り時代の話は、どこまでが本当なのか分からないですが、大人でも心おどる冒険物語です。
そして心温まるエピソードが必ず入っています。
松岡さんの訳は、とても読みやすく、特に註釈が分かりやすいです。
高学年から一人で読めると思いますが、ジムの代わりに大人が語ってあげると、自分がデリーになった気持ちで聞けでしょう。
こんなお話をしてくれるおじいさんがいたらどんなに幸せでしょう。
決して説教くさくなく、ユーモアをまじえて人生で大切なことを教えてくれるおはなしです!