「こんなことってあるかしら」
この絵本はこの言葉につきるかしら。
道ばたで寝ているいぬを助けてあげたことから、この女の子の悲劇ははじまり。この犬なんとおばけだったのです。この犬のおばけ、おんぶしてあげたら、いろんなおばけを連れてくる。娘はうんちのおばけの登場シーンがお気に入り。「うんちのおばけ。だめよだめよ」とノリノリです。
しまいにはおばけのお医者さんまで出てきて・・・。でもこの犬のおばけ、実はかわいそうなおばけだったのです。優しい主人公の女の子の背中で月の光をあびながら、天国へと登っていったのでしょうか。
最後には「おかあさん、ただいまーっ」とあっけらかんなこの女の子。この変わり身がまた長新太さんらしく、面白いかも・・・。