タイトルから、パンツ移行期のお子さんを持つ現役ママが
手に取ることが多い絵本だと思いますが、もっともっと
幅広い年代の方に知って欲しい本なので、この絵本の元に
なったCDを紹介いたします。
私自身は岸田さんのムーミンで育った世代で、女優や声優としての
岸田さんの独特の存在感と、声が大好きで、岸田さんが亡くなって
以降、漁るように、岸田さんの朗読CDを集めております。
そのおりに発見したのが、この
「おはなししてよ かあさん~小さな娘のために」です。
(現在も販売されています。)
岸田さんや、お姉さんである童話作家の衿子さんが作った
詩や物語を、岸田さんご自身が、当時3歳だった一人娘の
まゆちゃんと一緒に歌ったり、まゆちゃんに語りかけたり
したものが収録されています。
(岸田さんが、自宅でまゆちゃんと過ごしながら、ご自身で
録音した音源を使って、編集者がCD化したそうです。)
このCDの中に、「パンツのはきかた」も入っているのですが、
歌が始まる前に聞こえてくる、パンツを持って追いかけている
であろう岸田ママの声、お尻を出して逃亡中であろうお嬢さんの
笑い声が本当にほほえましいのです。
絵本の歌詞と楽譜では分かりませんが、CDの歌には
岸田さんのアイの手が入っていて、これがとても優しい声なので、
聴いている大人まで、子どもに戻ったような気分になります。
(この感覚をぜひ体験して欲しい…。)
収録されている他の歌や物語は、昭和の懐かしい香りがする
曲調で、母子の言い回しも昭和のいいお育ちの方のものですが、
母と幼い娘に流れる優しい時間は、いつの時代の人が聴いても
共感できると思います。
(思春期の娘を持つ友人に聴かせると、当時を思い出して
涙する人も多々いるくらいです。)
岸田さんや、佐野さんが命を削って作り上げてくれたこの絵本と、
CDを合わせて聴いてもらえれば、岸田姉妹や、佐野洋子さん、
谷川俊太郎さんら、日本の児童文学を担って来られた方たちの
歴史をご存じの方にも、岸田ムーミンで育った方にも、
今、思春期のお子さんがおられてちょっと気持ちがお疲れぎみの
方にも、大事な一冊になるはずです。