のえんどうのおかあさんが、100人の子供を産み育て一人前になるま
での一生が描かれています。
空の色がピンク、空色、黄色の淡いグラデーションが素敵で春の訪れを
感じました。100人の子供たちに平等、公平に接しているのに感心し
ました。忙しくても手抜きしないで育てているのが尊敬できました。
「パパーン、パパーン、パパーン。」と子供たちが一斉に弾き飛ばされ
て行った時には、嬉しくもあり寂しくなったに違いありません。
99人の子供たちは、四方八方に散らばっていったのに、悪戯っ子だけ
は飛べなかったけれど、おかあさんの近くにいて甘えることが出来たし
おかあさんも悪戯っ子の問題児を見届ける事ができて安心して永遠の
眠りにつけたと思いました。子供たちを太陽に託して、安やかに眠った
と思いました。母親の愛情をいっぱいに受けた子供たちは、又自分の
子供たちにもいっぱいの愛情を注いで受け継いでいくのです。
母親の偉大さを感じた絵本でした。
【事務局注:このレビューは、「のえんどうと 100にんのこどもたち」こどものとも に寄せられたものです。】