どぉってことのないテーマを、見事に絵本化した面白い作品です。
屋根裏部屋で時計を見つけたヒギンズさんは、たくさんの時計を買ってしまいました。最後には懐中時計まで。几帳面な性格が絵から伝わり、おもしろさが増してします。
時計を読めるようになった子ども達には、より関心をかき立てられるのでは、と思いました。カバーに「この本は、こどもの心のなかに時を刻んでやまない絵本なのです。」とありますが、素敵なメッセージです。
ハッチンスの絵本は、どれも読み手である子どもにまじめに向かい合っていて、手抜きのない絵も含めて大好きです。