うちの上の子は少々地声が大きいので、
この本を読み終わった後に「あなたはヤカちゃんみたいだね」といったら、「あー、そうだね」と、認めていました。
最終的に、ヤカちゃんはねずみとしてはひどくマイナスな個性を
プラスに変換することができて、素敵なラストを迎えます。
うちの子も、声の大きいことが、将来よい方向に向いてくれるといいなぁと、つくづく思いました。
それにして、番犬ならず番ねずみとは!
作者も奇想天外なことを考えたものです。
短くすっきりとまとまっているストーリーも、ミュージカルのようなねずみ母の「危険なものを教えてくれる歌3部作」も、読んでいる子どもの心を惹きつけれくれる気がします。
ストーリーテリングの作品としてもよく使われている。というのが、読んでみてわかりました。
お話によっては、目読するだけのものより、絵本のように人に声に出して読んでもらった方が情景がわいて、楽しくなる作品も多いんですよね。このお話はまさに読んで楽しい!ものです。
そんなに長い話ではないので、お母さんが読んであげるのもいいと思います。
お父さんでも悪くはないのですが、
ねずみ母の歌があることで、お話が盛り上がってくるので、
やはりここは「お母さん」に読んでもらいたいですね。