1963年のアメリカの作品。
その作品に、日本の大社玲子さんが絵を描き、1992年に出版したもの。
この展開の話は、何処かで読んだ気がするし、後のイギリスの「教会ねずみと のんきなねこ」も同じような話だと思います。
ドドさんの家に住むおかあさんねずみと4匹の子ねずみが登場します。
ドドさんは人間で、その壁裏に住んでいるのです。
3匹は大人しいのですが、4匹目の子ねずみは、「やかましやのヤカちゃん」と呼ばれる位、声が大きいという設定です。
ある日、おかあさんねずみが、4匹に自分1人で暮らすよう話をしました。
ドドさんに気づかれないこと、ねずみ捕りに気をつけること、ねこに気をつけること等、注意されます。
でも、ヤカちゃんは声が大きいものだから、ドドさんに直ぐに気づかれてしまい、ねずみ捕りを仕掛けられたり、ねこを飼われたりしてしまうのです。
そんな展開に登場してくるのが泥棒。
泥棒とヤカちゃんのやり取りが、とっても面白く、こんなのあり?という感じです。
終わり方も実に自然な感じで、出来の良いストーリー展開だと思いました。
展開自体は、それ程長い時間経過でないので、文章が短ければ絵本として充分な内容です。
それに詳細な描写をした作品なので、絵本から童話に移行する位の時期にオススメします。
ただ、文章は長いですが、読み手の工夫次第では、充分読み聞かせ出来る作品と言えると思います。