かあちゃんが拾ってきた子猫。
ねこぎらいのとうちゃんの反対を押し切って飼う事なった。
嫌いなのに意外と世話が上手なとうちゃん。
でも引っ掻かれたり家中かき回されたりと大騒ぎで父ちゃんはカンカン。
とうちゃんの四苦八苦する表情と、そんなことお構いなしに動き回っている猫の様子が対照的で愉快です。
けんかするほど仲がいい・・・ってこういうことかなって暖かい気持ちで読んでいけます。
そんな様子を黙ってみている招き猫も、少しづつ表情を変えていて、一役買っているのがいいですね。
今度はどこでどんな顔をしているんだろうと、思わず招き猫を探して楽しんでいる自分に気が付きました。
ちゃぶ台、電球、黒電話など家の中の様子も時代を感じて、絵を見ているだけでも懐かしく楽しくなります。
人間も動物も家も家具も、一つ一つが表情豊かでちょっとしたところにも気を使って描かれているのがわかり、本当に絵を見ているだけでも飽きません。
ちょっと昔の家庭の様子が存分に描かれていて、その辺も子供さんとの話題のタネになるかもしれませんね。