この本を読んで、思わず「こんなこと、あるある」と思った人は多いと思います。子どもは、早くお出かけがしたくて、精一杯考えたつもりの行動が、かえって困ったことになる経験。大人も、子どもも経験があるから、このお話に共感できるのでしょうね。
私は、お出かけ前に、子どもたちがこんなことをすると、「こんなことしなくてもいいのに。」「もう、こんなときに限って…」と何度思ったことやら。思ったどころか、「もう、邪魔ばっかりして…」「なんで、じっとしてられないの?」「もう、何もしないで。」と声に出して怒っていました。ダメダメママです。でも、この絵本のママやパパは、ちっとも叱りません。あたたかく見守っています。こんなママになれたらいいなぁと思います。
もっとも、最近では、子どもたちは大きくなったので、「お母さん、まだお出かけの用意ができてないの。お願いだから、手伝って」と言っていますし、「お母さん、○○入れといたよ」と子どものほうが声をかけてくれるようになりました。そんな成長した子どもたちですが、今も、この絵本を大事にしています。
子どもが小さいときのお出かけは、「あれも持たなくちゃ、これも持たなくちゃ」と、荷物も多くて準備は大変。独身の頃と比べたら、荷物の大きさは全然違います。でも、小さな年齢のお子さんをお持ちのお父さん、お母さん、お子様のお出かけ前の待ちきれない気持ちからくるアクシデントは、ほんの一時期ですよ。なんて、今だから言えるんですが…。
裏表紙は、お出かけ先で遊んでいる様子が描かれています。どうぞ、裏表紙まで、じっくりとお楽しみください。