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スティーヴィーのこいぬ」 ジュンイチさんの声

スティーヴィーのこいぬ 作:マイラ・ベリー・ブラウン
絵:ドロシー・マリノ
訳:まさき るりこ
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2011年01月
ISBN:9784751525432
評価スコア 4.56
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みんなの声 総数 8
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  • 古典的な良書

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    ドロシー・マリノは、1912年、アメリカ、オレゴン州のポートランド生まれ。
    調べたら、今年(2011年)の3月12日に亡くなっていました。
    98歳ですから、正に大往生というに相応しいものです。
    この作品は、1961年の初版で邦訳は2011年1月。
    亡くなる直前の邦訳ということになります。

    物語は、主人公のスティーヴィーが、朝子犬を見つけるシーンから始まります。
    パパとママは、直ぐに誰かの飼い犬に違いないと思います。
    パパは、的確にどうすべきかをスティーヴィーに諭しながら、一緒に持ち主を探すのですが、実に模範的な行為でしょう。
    パパはこうありたいもの。

    そして一通りの作業を終えると、パパとママは、スティーヴィーに子犬と共に近所を歩くように指示するのです。
    生後6週間くらいの子犬なので、そんなに遠くから来たのでないのは明白ですから、的を得た指示に違いありません。

    最後、持ち主が現われてからの結末が、何とも言えません。
    スティーヴィ−にとって、最高の出来事であり、おそらく聞き手にとっても一番期待した終わり方だと思います。

    ほんの1日の出来事を、淡々と描いた作品ですが、心に残るもの。
    ニ色刷りの絵は実にシンプルで、その文体も自然なものなのですが、それが逆に今風の派手な作品から比すると、安心して読み聞かせすることが出来る気がします。

    昨今、こうした古典的な名作が多く邦訳されるようになりましたが、非常に好ましいことで、多くの人に読んで貰いたいと思います。
    パパに読み聞かせして欲しい作品です。

    投稿日:2011/07/15

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