まさしく“やんちゃっ子”です。
おばあちゃんの取り合いも、さることながら、クッキーの生地をそのまま食べちゃうなんて(笑)。
「〜、しちゃいけないよ〜。」なんて効果なし。
しっかり見届けていないと、何を仕出かすかわかったもんじゃない。
むしろ、この年頃の子どもたちには、「〜、しちゃいけないよ〜。」は、「〜してごら〜ん」くらい魅力的な誘惑の言葉に響いてしまうのかもしれませんね。
さて、こぐまさんが、いとこにおばあちゃんを独り占めされそうで、危機感をもって様子を眺めているシーンが愉快です。
「・・・じぶんのほうが おおきいと おもってさ。そりゃ おおおいきけど かわいくないもん・・・」には、参りました。
この年にして、小さい=可愛い 、だから、ぼくって可愛いっていうこと解っちゃてるんですからね。
ところが、いとこくんのピンチにこぐまさんの心に変化が、・・・。
お子さんと読む時に、一緒にこの優しさを褒めてあげたいですね。
お国柄かもしれませんが、本を読む時にテーブルに置かれた蝋燭が素敵でした。
不思議な世界へ入って行き、お話が終わったら吹き消し、現実の世界へ戻って来るっていう道具に使われることもあると聞いたことがあります。
おばあちゃんて、小さなことにとらわれずおおらかで、ハプニングにも動じない、親とは異なる安心感と包容力が、子どもたちには魅力的な存在なのでしょうね。