ピラミッドの発掘やヒエログリフ(象形文字)の解読などによって明らかにされた
古代エジプトの神話の数々が収録されています。
絵本とは言うものの、読み物の分量と内容です。
小学校高学年以上くらいからではないと難しいのではないでしょうか。
短編集といった構成ですが、人物名や関係性がなかなか難しいです。
さらには、神々それぞれの特性や魔術師による時空を越えた軌跡も神秘的です。
王、神々、魔術師、それぞれが関わりあっていますが、
その展開は実に人間らしい、愛や憎しみ、ねたみ、勇気、優しさ、死、誕生などが
入り混じる壮大な物語です。
私も正直圧倒されましたが、挿絵の美しさや、人間らしいドラマに引き込まれ、
一気に読んでしまいました。
古代エジプトの世界を体感できた読後感でした。