もともと古代エジプトの歴史には興味があったので、読みました。
絵本ですが、歴史図鑑的な要素もあり、テキスト(文字)の部分も意外と多く、読みごたえがあります。
1つ1つの物語が、とても素晴らしいスティーブン・ランバートの挿絵とともに描かれているので、じっくりしっかり読んでほしいです。
訳者の百々佑利子さんがカバーに解説を書いてくれていますが、
やっと読み解かれることが出来るようになったヒエログリフ(象形文字)から、古代エジプトの時代の王国創生記(伝説のような物語)が読めるようになりました。
この本では、その中からいつくか抜粋して、1つの作品としてまとめられています。
読んでみた印象は日本の古事記に似ているな〜って、感じでした。
(日本書紀はちゃんと読んでいないので、比較できません)
昔の神さまたちの物語ですから、書かれた時期や書き手が違うと、同じ神さまでも相貌や生い立ち、権限などが違っていますが、わたしは物語ごとにそれぞれ違った面を持つ神さまたちを面白いと感じました。
この夏休み、興味のあるお子さんたち、高学年くらいからなら読めるので、ぜひ手にしてもらいたい1冊です。