皇后美智子さまが文章をお書きになっています。
ご家族で山登りされたときの体験が基になっているそうです。
ということで、登場人物の「わたし」は少女時代の紀宮さま、
「おにいさん」は、少年時代の浩宮さまか礼宮さまでしょうか。
わたしはおにいさんと二人だけで山登り。
おにいさんからカモシカがいるよ、と聞かされたわたしは
カモシカの気配を感じながら、それを励みに頑張って山登りするのです。
残念ながら会えなかったカモシカですが、また今度、と思える「わたし」の
気持ちが清々しいです。
生き物好きのご一家ならではのエピソードでしょう。
そんな6歳の少女の言葉をしっかりと受け止めて感銘を受けた
皇后美智子さまのお気持ちが伝わってきます。
絵も清々しい色彩で、こちらまで山の自然を一緒に満喫できました。