この作者は、10才の時に病気で亡くなってしまいました。
2回目の手術の10日後に、不慣れな手で書き始めたと言う絵本。たった9才の子が、生きる為に一生懸命書いていたそうです。
入手のきっかけは、作者の父親と主人が知り合いだったこと。まさか、お嬢さんがこんな闘病生活を送っていたなんて、知りませんでした。
絵本が好きな5才の息子と一緒に読み始めました。
1話が20ページで、10話で成り立っています。9才の子が、ここまで計算して書いていたとしたらと思うと、感動しました。
主人公は、のらねこ「ノー」。
ダイエットしてみたり、警察猫になってみたり、世界を旅してみたり、とっても夢がありました。
息子もこれまでに沢山、絵本を読んできましたが、子供が書いた絵本を読むのは、初めてなんじゃないかな?
毎日1話ずつ読み聞かせをしたのですが、子供の目線で描かれているせいか、目を輝かせていました。
笑っていました。闘病生活を送っている子が、人を笑わせられる作品を書いていたなんて、信じられません。
絵も、無地で派手さはありません。
でも、お話とマッチしていていました。
何話も読んでいくうちに、自分の子供が健康であることが、本当に有難く思ってきました。
この絵本が、沢山の方に読まれるといいなー。
そーしたら、さきちゃんも天国で喜んでくれていると思う。
そんな気持ちになって、感想を書かせて頂きました。
ご冥福をお祈りします。