山の麓の幼稚園に、きつねさんが人間の男の子に化けてやってきました。
「きょうから ようちえんなのです。」と立派な挨拶。
先生ばかりか園児たちも「あれっ!」と声が出ちゃうようなバレバレの化け方にクスリ!です。
きつねさんと遊びたいという園児たちのリクエストに応えて、先生は「それじゃ、やくそくできるかな。さわがないこと、きつねさんていわないこと。」と、園児たちと秘密の約束をします。
次のぺーじから、コンキチくんのルックスがだんだんきつねさんになっていくのが、当時4歳の息子には愉快だったようです。
洗面所の鏡のページでは、どっと笑っていました。
終盤の遠足で、もう一回コンキチくんとお昼が食べられるかな?と思いワクワクしながら読みました。
きつねさんにとっても、人間の社会へ飛び込むのはとっても勇気のいることだったんでしょうね。
ラストのコンキチくんの後ろ姿が、可愛い。
もう一回幼稚園に行ってみたら?って声をかけたくなります。