まず、おおはしくんは何者なんだろう。
ぼくより一つ年上で、ぼくの頼りにするおにいちゃんにいつの間にかなっていた。
とはいってもまだまだ子どもっけたっぷりなところが、
イラストからも会話からもあふれている。
それは、にたーっと口がゆるむ笑顔であったり、
〜や(!)と一生懸命にしゃべっているようす。
そしてかめた。
言葉も話さず、表情もあらわにしないこの存在が、
ぼくとおおはしくんとの距離をひきちじめる。
2人が、かめたとの経験をとおして絆を深めていく描写が、
とてもリアルにあらわされている。
わたしたちは、なにかへの気持ちを共有しあって、つながりを深めていくのだと改めて感じた。
共有する気持ちが強いほど、互いはかけがえのない存在となっていく。
いっしょに笑える。いっしょに泣ける。2人にとって大切なもののために。
こどもの頃に過ごした友達との、ただ遊んでいるその時間にはこんな力があったんだ。