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チビねずくんのあつーいいちにち」 ルートビアさんの声

チビねずくんのあつーいいちにち 作:ダイアナ・ヘンドリー
絵:ジェーン・チャップマン
訳:くぼしまりお
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,320
発行日:2001年5月
ISBN:9784591068311
評価スコア 4
評価ランキング 27,305
みんなの声 総数 13
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  • 怒りんぼ母ちゃんは冬に読もう

    この、ちびねずくんのあつーいいちにち。
    もちろん、季節は夏かと思われます。
    でも、私のようなおこりんぼかあちゃんで、感情の沸点の低い方は、ぜひ、今のような、少し肌寒い季節にお読みになることをおすすめします。

    夏の暑い一日、オオねずくんは、庭の手入れに大忙し。
    でも、チビねずくんは、遊んでばかり。
    ちっとも手伝ってもらえません。

    一生懸命なオオねずくんに対して、チビねずくんの気ままに遊ぶ姿が、ええと、そのう…なんというか…
    「腹だたしい」んですよ。
    これ、子どもの頃に読んだら、きっとチビねずくんの気持ちになって、
    「わー楽しそう♪」になると思うんですがね。
    大人って、どうしても、「我慢してでもやらなくちゃいけない」ことが多いものですから、
    オオねずくんに感情移入してしまうのは、仕方がないと思うんです。(自己弁護)
    ちなみに、うちの年中さんはというと、やっぱり、「チビねずくん」視点のようです。
    口では、「悪いなあ」なんて言ってても、
    「本当はそう思ってないでしょ、おいこら」というかんじなんですね。

    最後は、チビねずくんは、ただ遊んでいたわけではない、という事が描かれていますので、
    少しは安心できる絵本です。
    でもなあ…母としてはちょっと解せないなあ…
    (心が狭い!)
    だって、熱射病にかかるまで働いたオオねずくんの事を思うとねえ…
    この絵本は、可愛らしくも、とても細密に描かれていて、オオねずくんの苦労や疲労もよく伝わるんです。
    夏の不快指数の高い時に読んだら、ますます感情移入してしまって、
    絵本を読むとき、必要以上の「怒り口調」になっていた気がするのでした。

    投稿日:2006/11/15

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