原作は4代目桂文我さん、落語のお話です。
イラストは田島征彦さん。
落語らしいノリで、テンポもよく、面白おかしく読めました。
うっかり天に登る「お化けウナギ」を釣って、雲の上に落とされたそうベえは、以前、雲の隙間から落ちて足を痛めたカミナリ鬼・ごろぞうに再会します。
助けてもらった恩返しにと、よくしてくれるごろぞう。たまたま連れて行ってもらったカミナリのお祭りで、たくさんの人間のへそを食べようとするカミナリの大王と王妃を見て、実は泥棒のそうベえ、そのへそを盗んで人間達に返そうとがんばるお話でした。
上方落語なので、関西弁で、奇想天外のストーリーは、ページをめくる度に次はどうなるんだろうと、ワクワクしました。