リンリー・ドッドは、ニュージーランドで最も著名な絵本作家。
1983年の「もしゃもしゃマクレリーおさんぽにゆく」の成功によって、国民的絵本作家となったとのこと。
この「マクレリー」シリーズは、英語圏で200万部を突破しているというから、凄いベストセラーと言えます。
この作品は2作目。
主人公のマクレリーは、オーストラリアン・テリア。
ある日、マクレリーは、家を抜け出します。
何をしようか?と思案して、おっかけっこをしようと思います。
おっかけっこは誰とするかといえば、出合った猫。
とは言え、おっかけっこと言っても、急に陰から飛び出して、単に追い駆けるだけですから、猫は逃げ出すしかありません。
今回は、
「ところが そこに マクレリー・・・・」
という、リズミカルな文章が、追い駆けるシーン毎に読むことになるのですが、この繰り返しが、子供にとってはたまらないはず。
猫にとってはいい迷惑ですが、猫の動きが自然なので、読者は惹き込まれること間違いないでしょう。
その結末は、1作と同じなのですが、やはり、この結末ってかなり笑えました。
1作目よりも、より自然体の文章になっていますが、韻を踏んだ原文は、もっと素晴らしいはずで、その点は仕方のないところです。
その分を差引いても、繰り返しの文がある文章は、読み聞かせし易いもの。
明るく愛嬌のある絵と相まって、水準の高い作品に仕上がっています。
読み聞かせのオススメ作品の1つに加えたいシリーズなので、続編を続けて読んでみたいと思います。