「まゆとおに」を気に入った長男のために、図書館で借りてきました。
雪遊びをする母娘の場面から始まりますが
「つめたい はるのあさ」という文章。
ちょうど、今3月後半ですが、まだまだ寒い日が続いてるので
そろそろあったかくなってくれないかなぁ〜と思っていたところでした。
今の時期にぴったりの絵本です!
解けはじめた雪が、山肌に描くのは
黒い地面が見えて現れた、まるで竜のような模様。
毎年、そんな日には必ずお客様がやってくるんだよ、とやまんば母さんは言います。
まゆが、髪をとかしておめかしをする場面が、私は大好き!
おてんばで力持ちのまゆも、女の子なんだなぁ〜、かわいいなぁ〜、と、
思わず目を細めてしまいます。
空からやってきた竜は、子どもの竜も連れてきていました。
やまんば母さんは大きな竜に、まゆは子どもの竜に乗って、
空を駆け回り、雨を降らせ、
「おきろー!おきろー!めをさませえ!」と
春を呼び起こします。
竜とともに春を呼ぶというのも、やまんばの大事な仕事なのかな?
雪解け水で水かさを増した川も、上空から見るとまるで竜のようです。
中国には、旧暦2月2日に春竜節という、
竜を迎えて雨を降らせ、五穀豊穣を願うというお祭りがあるのだとか・・・
そう思うと、季節の境目に竜が現れるのも納得です。
豪快なやまんば母さんとまゆは、竜にも引けをとらない迫力ですね。
読みながら「〜〜した、そのときです」という表現が何度も出てくるので、ちょっと気になってしまいました。
数えてみたら、4回。
うーん、多いのか少ないのか分かりませんが、そして、少ないほうがいいというものでもないとは思いますが
「そのときです、って何回も言ってる気がする・・・」と思うくらいだったのです。
ストーリーの流れとして、そんなに急を要する「瞬間」ってわけでもなかったので、
ちょっと他の表現はなかったのかな?って思ってしまいました。