井上さんらしい個性的な絵本でした。
ここに出てくる「風」は、普通の風ではなく、先っぽがぐるっと回っている某有名少女漫画の○○夫人の縦ロールのような(髪型)不思議な風です。
その風が吹いた後は、町がとってもへんてこになってしまうのです。
例えば、虹が片側だけぐるっと縦ロールみたいになってしまうとか、かたつむりの殻が、変に伸びて縦ロールのようになってしまったり、ソフトクリームはちょっと間延びしただけみたいで余り変化はありませんが、お月さまや、雨粒がくるんとなってしまうのは、なんとも奇妙でした。
文字が極端に少ないので、小さなお子さんからでも、十分に楽しめる絵本だと思います。