その3が「あっ、おとっつぁん!」というところで終わったので、いよいよ親子の再会か?とページをめくる前からワクワクします。
と、最初のページには、なんと、色っぽい火の玉おてつ!実はこのおてつ、一目瞭然なのですが、黒柳徹子さんがモデルなのです。飯野和好さんが「徹子の部屋」に出演した際、徹子さんを本に登場させる約束をしたとか。このおてつを見るだけでも、大人には既に☆4つの楽しさがあります。
さて、この巻では、火の玉おてつがお父さんを殺されたあだ討ちをします。そして、あさたろうはその助太刀に。
胸のスッとするような立ち回りや啖呵があり、時代劇好きにはたまらないと思いますが、悪者が「火の玉おてつをじぶんのものにしようとした」などというような描写があるので、子どもに読むには、少し躊躇するところがあります。
大人には充分楽しい一冊です。
本文では、あさたろうとおとっつぁんは再会できませんが。裏表紙で、手を取り合う二人が描かれていて、ほのぼのします。