ねぎぼうずのあさたろう。
この奇妙でありながら、スーパーヒーローな人物の絵本を
初めて息子に読み聞かせたのは、なんと息子が二歳の頃。
どうしても、どうしても、読みたかったんですよね…私が。
こういうクセのある絵本が大好きなので。
対する息子は、その当時から、「可愛らしい絵本」大好き。
特に、ノンタンが好きだったのですが、ノンタンは人気で、なかなか図書館で見つからない。
で、代わりに借りたのが、このねぎぼうずのあさたろう。
「ノンタン借りてきて〜」という息子に、
「ほおら、ノンタンだよーん」とねぎぼうずのあさたろうを
見せたときの表情は、今でも忘れられません。
恐怖に顔がゆがみ、ぎゃーっと泣き叫ぶ息子。
ごめん、母が悪かった、ごめん!!
けれど、結構おとなしく聞いていました。
というか、絵に圧倒されていたのかもしれませんが。
母はちょっと反省して、このシリーズを封印していたのですが、そろそろいいかな、とこちらの絵本を図書館で借りてきました。
でも、やっぱり言われました…
「このお話、わかんない」
まあ、いきなりシリーズ物の4巻を借りてきたせいかもしれませんが。
しかしながら、あさたろうというキャラクター、とてもよく出来ています。
一目見たら、忘れられないその姿。
異様なんですが、かっこいい。くわの実を食べるシーンでは、思わず「可愛いなあ…」なんて思ってしまいました。
時代劇に慣れていない、浪曲風の言い回しにも慣れていない息子には、まだ理解不能のお話だったようですが、
ぜひ、また時を置いて試してみたい絵本でした。