絵本ナビで知った本です。
いもとようこさんのかわいらしい絵から私が想像していたお話とはちょっぴり違って、大人にも考えさせられる内容で、とても感動しました。
羊くんが、〔大きな声〕から想像するのは、嫌なことばかりでした・・・という場面。子供からの目線で感じたことに、ハッっとさせられます。気づかないで、周りの人の行為が子供の心の傷になっていることもあるのですね。
こうちょう先生が、体調を崩して、〔大きな声〕が出せなくなり、はじめて羊くんの心の痛みに気づくのです。
自分が体験してみないと、同じ立場の人の気持ちはなかなかわからないものですよね。辛い体験をしたからこそ、気づけたこともあるんですね。
こうちょうせんせいが、羊くんに対して素直に謝る場面も、すばらしいと思いました。大人が自分が悪かったと思った時に、子供と面と向かって素直に謝ることができること。簡単なようでなかなかできていないと感じます。見習いたいものです。