引っ越してきたばかりの町で、傘を持ってお父さんをバス停に迎えに出たワタルは小学校一年生。
見知らぬ町と見知らぬ人々の中で、ワタルの不安感がひしひしと伝わってきます。
人が動物に見えてしまうのも納得。
動物たちが人間の姿に戻るところが、ワタルの緊張感からの解放を強調しています。
「お父さんのかさはこの子です。」
ワタルがバス停で待っているのに、同僚に車で家まで送ってもらったお父さん。
この一言で逆転ホームラン。
なかなか言えないことです。
少し前に『肩車』という詩画集を読んで、肩車のマジックを知った私ですが、このお話の閉めも肩車でした。