少し小さめなエッセイ風写真集。というところでしょうか?
星野道夫さんといえば、知る人ぞ知る有名な写真家で、児童書や写真絵本なども数多く出版されています。
彼の生い立ちや想いをご自身がとられた写真をバックに、訥々と書かれている文章が、胸に沁み入りました。
また、どのページの写真を見ても素晴らしいものがばかりでした!
特に上の子と感動して大はしゃぎしたのが、雄大な夕焼け空(たぶんアラスカの)と、「ワスレナグサ」という章にカラーで登場しているカモ(?)のひなの写真でした。
あと、内容的に笑ったのは「早春」という章で、たぶん初めてクマにテントを襲われそうになった時の展開を書いてくれているシーン。
大人のエッセイなんて読みたくない。と思うお子さんが多いと思いますが、ほとんどの漢字にはルビがふってあるし、
この作品は「字」よりも「写真」がたくさんのことを物語っているので、
見た目の思い込みに囚われず、ぜひ読んでもらいたい作品です。
特に、将来冒険家になりたいとか、世界でひとやま当ててみたい人とか、写真家になりたい人、動物が好きな人にはお薦めです。
この手のジャンルの作品で、久々に私の中でヒットしました!!