とっても、心に染み入りました。
うちは、母子家庭で子供と二人で生活しています。
この本のむくどりは父子家庭なわけですが、このお父さんと自分を重ねて読んでしまいました。
おとうさんは、子供の成長を見て、「この子は、理解してくれるかな?受け入れてくれるかな?」と、考えながら、お母さんのことを話しているんでしょうね。
そして、子供は子供なりに、親に気を使って、聞かないようになりました。
それでも、風に揺れる木の葉の音に、お母さんへの想いをよせます。本当は、寂しいんです。
最後の一枚の葉をくくりつけます。
木の葉の音でもいいから、お母さんを近くに感じていたい・・
そんな想いが、とても切なく、この小鳥がとても愛おしく思いました。
”可哀想”なんて思いたくない、でも、この子は、この小さな胸で寂しさを抱えている・・・それが現実。
温かく見守る、お父さんの姿も、愛おしく思いました。
子供に読んであげるか、ちょっと迷っていますが、本当にいい本です。