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ともがき」 汐見台3丁目さんの声

ともがき 著:久留島武彦 古内 ヨシ
出版社:幻冬舎ルネッサンス
税込価格:\1,430
発行日:2011年03月
ISBN:9784779006166
評価スコア 3.5
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  • この『ともがき』という話は、昭和初期に活躍した日本のアンデルセンと呼ばれる
    口演童話家:久留島武彦さんが昭和10年に当時の内親王の御前で話した話
    だそうです。

    「ともがきって何?」が、無知な私の最初の感想でした。そして、同じく息子も表題
    を見た途端に、同じつぶやきでした。

    話は、自分が美しいと自慢ばかりしていて、みんなから嫌われ者になっていたカラス
    が、親切なねずみを見て友達になりたいと思ってお願いしたところ、困ってしまった
    ねずみが、友達のカメにどうしたらいいのか相談して、そして、シカを交えて友達に
    なったところ、事件が起きて.. という話でした。

    口演のものを本にしているので、活きた言葉が使われていて、臨場感があり、きっと
    当時聞いていた子ども達も、とても楽しんだんじゃないかと思いました。

    ウチの息子も、カラスたちが繰り広げる友達救済作戦の言い回しが、よほど面白い
    のかケラケラ笑い出す始末でした。
    ああ、是非、出来ることならタイムスリップして、久留島武彦が口演している話を
    聞いてみたいなぁ。

    ちなみに、“ともがき”とは友垣と書いて、「しっかりと結わえられた垣根のように、
    固い絆で結ばれたともだちのこと」だそうです。

    この本は、久留島武彦の故郷で、毎年5月に久留島に因んだ童話祭を開催して
    いる大分県玖珠町の人々が企画して、くるしま童話名作選1として世に出した本だ
    そうです。実は、私は、本屋で見かけた名作選2『こぐものいのり』にノックアウト
    されて、この本にたどりつきました。
    是非、読んでみてください。お薦めです。

    投稿日:2011/12/21

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