色とりどりの大切な風船…うれしくてみんなに見てほしくて・・・。でも、次々に割れていってしまって…。
小さい頃に感じたうれしさと悲しさといったいろいろな感情と重なるものがありました。子どもの時って、今あるものが“なくなる”ということが想像できなくて、なくなって初めてその大切さに気付く。その切なさをとてもかわいらしく懐かしい絵で表現されていて、すごく心に響いてくるものがありました。
最後の一つの風船を大切に大切にする感じ…すごく分かります。その風船を誰かのためにあげられる優しさにほっこり。なくなってしまった悲しさが分かるからこそ優しくなれるのだろうと感じました。
最後に、眼に見える物だけじゃなく、雨上がりにかかった虹の輝きに気付ける、そんな心を大切にできる子どもたちに、そしてその心を忘れないでいられる大人でありたいと思いました。