3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。へんたこさんというたこさんが船長になりたくてがんばるお話です。ちょっと変わった設定ですが、これが読んでいるうちにへんたこさんを応援したくなる、不思議な絵本です。
へんたこさんは、船の船長さんになって世界中の海をまわる夢があります。でも、たこが船長になるなんて夢のまた夢。でも、それを手伝ってくれる釣り船の船長さんが現れ、いろいろな船長になるための技術を特訓してくれることになります。そして船長になる試験も受け、筆記試験などはトップなのですが、どうしてもへんたこさんだけ特別な実施試験をすることになります。規定の時間内に規定の場所に船を操縦するという試験です。その試験の最中、遭難者に出会い、病院に連れていかなくてはなりませんが、連れて行くと試験に合格できないという状況。でも、人命一番と試験を捨てて病院につれていき、試験の規定の場所にいきます。すると、逆に人命を助けることができる人の心を間違いなく持っているとして船長の試験に合格することができました。そして船で世界中をまわることができる・・・というお話です。
たこだから人間と同じ心を持っていないのではないか、というのを試したのですが、みかけは人間じゃないたこだけど、船長という土俵ではみな同じ!というメッセージ。なんだか壮大で、少し息子には難しかったみたい。でも、船長になる過程はちょっとどきどきするし、がんばれー!と息子も応援していました。息子にはたこも人間も同じに映ったのかもしれません。そういうやさしい気持ちを持ってもらいたいと思いましたね。