猫のくろくんが、お引っ越ししたお友達に書いたお手紙のお返事を待っています。
仲良しのとらくんは、お手紙を「だしたことも、もらったこともない」のですが『お返事ってそんなに待ち遠しいのか?』と、一緒にお返事を待ちます。
けんかしたり、お返事を迎えに行ったりした後で、やっとくろくんにお返事は届くのですが、その後とらくんにも生まれて初めてのお手紙が届きます。
『ひゃあ』と喜んで、とらくんは「くりかえしくりかえし」読むのですが、その場面の、ベッドに入って目を輝かせて読んでいるとらくんの姿がとっても可愛いです。初めてお手紙をもらったら、子どもってこんな感じかなあ…と微笑ましいです。
お話はハッピーエンドで、くろくんにはお返事が届いてほっとしますが、子どもの現実の中では、幼稚園などでお友達からお返事をもらえないこともしばしばなので、そんな時の子どもの気持ちを思うと、ちょっと切なく、読むのをためらってしまうかも?