ページ全体に描かれた挿絵が素敵な絵本です。
何人かの方がおっしゃっているように、会話での訳が不自然で今時ではないのが残念です。
ひとりぼっちの誰かが、友達を見つけて一人じゃなくなった、という内容の絵本は何冊か持っていますが、こちらの絵本は、友達になるまでの深いお話はないです。
簡単に言ってしまうと、見つけた卵からあひるが生まれてひとりじゃなくなった、というだけ。二人で何かして仲良しになった、などのエピソードはないです。
うさぎが卵にしたのと同じことを、生まれたあひるが寝ているうさぎにする、というのが面白いところでしょうか。
ひとりのうさぎが友達出来てよかったね、という話ではなく、素直にうさぎとあひるのやりとりの面白さのみだった方が楽しめた気がします。