アイルランドの妖精メロウは、海でおぼれた人間の魂をコレクションするくせがあるそうです。
メロウなりの優しさからの行動かもしれませんね。
そんな魂をかわいそうに思った漁師が、その魂を檻から助け出そうと考えます。
漁師がメロウをお酒で酔わせて海の中のメロウの家まで行って、無事に魂を檻から出してやりますが、自分の家まで帰れるのかどきどきします。
その後、メロウは二度と姿をみせません。友だちに裏切られたからでしょうか。
どこに行ってしまったのか、読み手が漁師と心を重ねて想像できるところがよかったです。
せなさんの絵は小さい子どもから楽しめますが、民話は大人が読み聞かせしてあげる事で、民話から得る効果が高まるとおもいます。