親はひたすらガマンするものでしょうか。
日曜日に向かう日々の中で、子どもの悪行をじっと耐える親の姿が憐れに思えました。
友だちに暴力をふるったり、女の子にいたずらして泣かせたり、万引きをしたり、日常の断面を簡単なコメントで綴った絵本ですが、ひたすら謝り続ける親の姿にはちょっと疑問を持ちます。
しかも、ごく普通に過ごして、おまけに家族で映画を見に行って、涙流して気持ちを浄化させるというのです。
日曜日、お父さんの草野球試合に家族で応援に行きました。
試合に勝ったら、別の展開だったでしょうか。
試合に負けて、息子がかけた言葉に父親は爆発してしましました。
母親も爆発して、みんなで歌を歌うのです。
家族そろって歌っている、日曜日の歌はどんな歌なのでしょう。
昭和の家族風景のようですが、様々にツッコミどころ満載の絵本です。
息子の悪行は収まるのでしょうか。
親はどうあれば良いのでしょうか。
現在の家庭では、この絵本のシチュエーションで、日曜日に一緒に歌える歌などないのではないでしょうか。
大人に投げかけられた課題図書でしょうか。