初めて手にした時、浮き輪に提灯、幟に正月用の花餅。
この格好のきつねくんが可笑しくって。
降矢先生の絵だというので、開いてみました。
なんとも奇妙な商売だなあ〜と思いつつ、キツネは苺が苦手なのかと息子と笑いながら先へ。
作り笑いのキツネにも、客寄せの呼びかけの言葉にも寂しさが感じられ、この先商売はうまくいくのかと心配していたら、良い出会いがありました。
楽しそうなトランプの場面で、息子は大爆笑でした。
オオカミのアップのページにドキリとしながらも、その台詞にジーンとしてしまいました。
「あしたもきていいの」のキツネの一言に、“ともだち”を切望していたのはキツネだったのだと思いました。
暗くなっていく帰り道のキツネの後ろ姿が、本当に嬉しそうでした。
息子は、オオカミがグラスに注いでいた飲み物がなんだったのか、しばらく考えていました(笑)。
6歳の時の思い出の一冊です。