友達が欲しいのに、友達をどうやって作るかがわからないさびしがり屋のキツネ。「ともだちや」って商売をして、友達を作ろうとしたんですね。
友達って自然にできてしまうものだと思いがちですけど、でもどこかで必ず勇気を出して一歩踏み出して、声を掛けたりしたはず。
その一歩の踏み出し方のタイミングを逸してしまうと、キツネのように孤独になってしまったりするのかな。
そんな時、ちょっと強引なオオカミみたいな人がいてくれるとすごく助かりますね。
私達の周りにも、仲良しのタイミングをちょっと逃して、こちらの様子をうかがっているお友達がいるかもしれません。
そんな雰囲気を感じたら、オオカミのようにちょっと強引にしてみるのも、良いきっかけになりますね。
絵が表情豊かで楽しいです。
キツネとオオカミがトランプをして遊んでいる所、お互いとっても楽しそう。「ほんとうのともだち」を知った時のキツネのとまどったような顔はかわいい!。オオカミが大切な宝物のミニカーをキツネに渡す所は、お互いにとっても良い表情をしているんです。
最後に、「ともだちや」ののぼりを捨てて、ミニカーを片手に走っていくキツネの後姿を見ると、「ともだちができて良かったね」という気持ちになります。
このシリーズ、読み進めてみようと思います。