きつねさんが、「ともだちや」というのぼりをたてて
「ともだち いちじかんひゃくえん」
と森を歩き回ります。
くまといっしょに好きじゃないいちごを無理して食べ、
「おいしいね」と言って付き合う「ともだちや」。
でも、おおかみは「そんなのほんとのともだちじゃない!」
と大きな声で一喝してくれます。
きつねは怒られて、逃げ出したり落ち込むのかと思いきや・・・
友達がほしかったのは、きつねの方だったんですね。
利害があるから付き合うのではなくて、
ただ一緒にいたくて一緒にいる、それが友達。
子どもにとっては、そんなの当たり前。
大人の自分はどうかな・・・?
そう考えると、ちょっぴりどきりとします。
このシリーズ、どの巻も考えさせられるものがあり、
おおかみときつねのキャラクターも素敵で大好きです。
最後のページのうきうきしたきつねの後ろ姿。
ほんとの友達ができて、よかったね!