最初は普通のファンタジー絵本だと思いました。
でも母親になって、働くお母さんたちと、その子どものための絵本なんだと感じるようになりました。
まだ幼いわが子を保育園に預け働く自分と、お母さんクマの気持ちが重なりました。
やっと帰ってきたお母さんクマが子グマを抱きながら、しみじみと「おまえはあったかいねえ」と言うセリフに涙が出そうになりました。
どうして母がいなかったのか、まだよくわからない子に、
働いたお金で、子どもの好きなものを買ったり、明日は一緒に遊びに行こうと約束し、安心しておやすみと語りかけるお母さんクマの愛情の深さを感じながら同じ気持ちで息子に読み聞かせていました。