テレビやおもちゃに夢中になって、ふと我に返った時に母親が見当たらず、不安な気持ちになったのでしょう。少し震える焦ったような声で「ままー!」と呼ぶ娘の声が、隣の部屋から聞こえてきた時を、この絵本を読んで思い出しました。よるくまのお母さんがよるくまを抱きしめて帰る気持ちがよく分かります。
「ぼく」と「ママ」の話し言葉の中にも、優しさが溢れています。文章が下にまとまっているのも、絵を邪魔しないので良いですね。よるくまとぼくの絵を見ているのに、ママとぼくが話す様子も目に浮かびます。
母子の愛をいっぱい感じて、あたたかい気持ちになることができました。