絵本は、子供に何度も何度も読んでやらないといけなくなるものなので、こちらも飽きずに読めるものがいいなと思います。
いつまでも眺めていたくなるような魅力的な絵と、一度読んだだけでは味わいつくせないような余韻の残るストーリーの両方を兼ね備えたものが理想的な絵本であると私は思うのです。
そういう意味で、この「よるくま」という絵本は、理想的な一冊でした。
よるくまが登場するページの、よるくまの愛らしさ、夜空をバックに電線を渡る場面、よるくまのおかあさんが魚を高く掲げている場面…などなど、何度見ても心ときめきます。
そしてなんとも不思議な感じがするストーリー。
いつの間にかこちらも絵本の世界にひきこまれて、わくわくしながら読んでいます。特に後半のよるくまのおかあさんの台詞は、自分が本当に子供に語りかけているような気分になってしまいます。
夜寝る前に、「これ読んで」といわれると、一番うれしい絵本です。
もちろん娘も大好きな一冊です。