表紙を見ただけで、ピーター・レイノルズだと思った方は多いはず。
彼のイラストは、いつも変わりなく見るものを魅了します。
ピーター・レイノルズと言えば、アリスン・マギーとのコンピの「ちいさなあなたへ」「きみがいま」や、「てん」「っぽい」等で知られていています。
今回の作品は、何と英語の俳句。
俳句が5・7・5という17音で表現するのに対して、英語の俳句は、17音節で表現するので、情報量が沢山あります。
ただ、日本語に訳してしまうと、音節との関連がわからなくなってしまうので、中々難しいところです。
物語は、男の子の小さい頃の出来事を綴ったもの。
些細な出来事なのですが、妙に懐かしく感じます。
アメリカと日本、所変れど、同じような事をするものだと思いました。
「1ペニーコイン、ぺちゃんこ、あらあらら、
前世は リンカーンだったんだけど」
なんて、いけない事と思いつつ、やったことを思い出し、胸がキュンとなってしまいました。
読み聞かせをするというより、大人が読み返して心の乾きを癒す類の絵本と言えそうです。