作者の方の目の付け所が面白いなぁと思った絵本です。
まず、「じっちょりん」という響きが一回聞くと耳に残ります。
ストーリーは、虫くらいにとっても小さいじっちょりんの家族が、コンクリートの隙間や道のタイルの隙間なんかに花の種を巻きに行くお話。
ちょっとした距離の道もちっちゃなじっちょりんからしてみれば大冒険。
健気に種を植える場所を探すじっちょりんの姿が可愛らしいです。
よく道を歩いていると、舗装されている道路のちょっとした隙間や、石の壁の隙間など、よくこんな所に生えてるなぁって思うことありますよね。
実際にはじっちょりんのように、昆虫が種を運んだり、風に運ばれたりしているんでしょうけど、もしかしたらじっちょりんがいるんじゃないか?と思えるような絵本です。
6歳の娘はとても怖がりなので、「ほんとにじっちょりんがいたら怖いよね」と言っていましたが・・・。
最後にちょっとした探し絵の問題も載っています。
大喜びで虫眼鏡を持ってきて一生懸命探していました。
どこにでもあるような小さな草花ですが、そこから生命力を感じました。
とてもお勧めです。