静かな雰囲気を感じる絵に魅せられて、手に取りました。
猫の大きさやスタイルなど、確かに猫でありながら人間みたいで、全体的に不思議な感じのする絵本でした。
でも、“毎日一緒にいたのに、本当のあなたの姿を私は知らなかった”というのが、はっきりと何度も会話に出てくるので、子どもというよりも、大人向けの本になっているように思いました。
私としては、こういうテーマは、文字に表さずに、感じさせてくれる方が好みなので、その点は残念でした。
ただ、とても雰囲気のある絵本ですし、最後の締め方もちょっと宮沢賢治風で味があります。