身体障害、知的障害、精神障害の概要をイラストや図表でわかりやすくまとめた障害に関する情報の入門編的絵本。
「発達と障害を考える本」シリーズの総まとめ。それぞれの障害については1冊ごとに詳しく編集してある。この本だけでも大雑把に発達や障害についてわかる。
人は一人ひとり育ち方が違うし、家庭環境も違う。平均的な発達の仕方と比べて、うちの子はどうとか思って心配になったりするが、そもそも他の子どもと比べる事に意味があるのだろうか?
発達の仕方が大幅に違っていたり、何度やってもできないことがあったりしても、そもそも人間というのはそういう存在なのでは?
できないことをお互いに補い合うとか、配慮するとか、過保護にしすぎないとか…絵本に書かれてあることは、ごく当たり前のことであるが、実際に生活していると忘れてしまい、間違いをおかす。
他の人と同じにできることを強要される教育や社会は、果たして幸せなのだろうか。
足りないものをお互いに補い合うほうが、私はよほど豊かで幸せなあり方だと思う。難病患者の当事者として。