ヘビに声をかけてあげたいキツネ、でもその一言がいつも言い出せなくて。ヘビが冬ごもりしている間中、心のすみっこでどうしたらいいいんだろうと悩んでしまう。キツネってナイーブなんだなあと思います。そのナイーブなキツネの心に敏感に気付くオオカミの優しさに感動。さすが、友だちっていう感じです。
キツネ・オオカミとヘビがしっぽで握手するところは、ナイス・アィディアで、本当に良かったと思いました。友だちって本当に大切でいいものだなと思わせてくれるシリーズです。
ともだちやシリーズには時々切ないという感情が入りますが、降矢ななの絵が切なさ(キツネが冬空を見上げる場面など)をとてもうまく表現していると思います。