カブトムシさんからの電話に、セミくんは「いよいよ こんやです」と答えます。
この言葉を聞いてカブトムシさんは、他の虫にも知らせます。
連絡網のように次々とその知らせは届き、虫たちはセミくんの誕生パーティの準備で大忙しです。
それぞれの虫たちのパーティの準備の様子が、可愛らしく描かれています。
お月様がきれいな夜、目覚まし時計がなって、本当に『いよいよ』です。
セミくんは、「さおうなら おうち、ありがとう」と言うと、長いはしごをのぼって、地上を目差します。
セミくんが「ヒョコ」と地上に顔を出し、木の葉に「ピタ」とくっついて「うーんしょ こーらしょ どっこいしょ」と成虫になるまでを描いているシーンが、あやちゃんは大好きです。
特に背中が割れて、成虫が出てくるまでが、描かれているページでは、「これ、どうなっとん?」と不思議に感じるらしく、私が出てくる様子を、「背中が割れて・・・・頭が出てきて・・・・体が全部でたら、これが抜け殻」と説明すると「そっか!」と言っていました。
私は、セミくんの部屋に、サイズの違う洋服(抜け殻?)がかけてあったのが、気になるのですが、セミって土の中で何度も脱皮を繰り返すのでしょうか?
幼虫だったセミが成虫になって飛ぶまでの様子が、小さい子どもにも分かりやすく、可愛らしく描かれているので、お勉強になります。
この後に描かれているセミくんの誕生パーティも素敵でした。