宮西さんの回文絵本第3弾!
なかなか面白いストーリー仕立ての回でしたが、ここまで来るといささか無理やり作った言葉みたいなのも出てきて……、微妙に読み辛いところもありました。
面白かったのはダンナが8人もの子だくさんだったのと、なぜか武士のくせにかつらだったとこ。
回文として“かつら”が出てきますから、設定として大事なところなのですが、このかつらが取れるシーンは結構笑えます。
「武士のダンナ」がさらわれて父を追いかけようとする家族の中で、赤い着物を着た女の子の「ワタシが探したいわ」という回文も、可愛くてよかったです。
何冊か子どもたちに宮西さんの絵本を読んできて思うことは、
とても面白い作品が多いのに、バック(背景が)が暗いものが多く、
白抜きの字になるページが結構あることで、
読み手も聞き手も遠目だと絵本が見辛い。というのが最大のネックなんです〜。
この本にしても、さらわれたのが夜だったせいか、バックはずっと暗いい夜空のまま……。
それが宮西さんの個性だとは思っていますが、遠目が聞かないということは、な大勢いるところで紹介するのがなかなか難しいので、いつも残念に思っています。